第78回全国高校野球選手権大会 岡山大会
決勝 倉敷工 VS 岡山城東
六回が終わって、 倉敷工4点 岡山城東6点。岡山城東が2点をリード。
倉敷マスカット球場は、内野スタンドほぼ満員。
両校、凄まじい応援合戦が、繰り広げられている。
かつて、昭和30年40年代、倉敷工小沢監督、岡山東商向井監督の 両雄 が戦った 岡山県球場。
バックネットを境に両校の 応援合戦 は、神宮球場の 早慶戦を彷彿させた。
岡山県高校野球黄金時代だった。
試合は、序盤の失点にも、倉工ベンチはエースを続投させる。ナインは、エースを励まし続ける。
迎えた、七回倉敷工の攻撃。
ここで、倉敷工は同点に追いつく。
その原動力は練習をして来た成果を発揮できた事にある。
倉敷工 100 030 2
城 東 011 103 0
七回表、倉敷工の攻撃。
この回先頭の 2番西川 は、セーフティーバントを、試みるも、城東エース坂本の好フィールディングに会い、アウト。一死。
3番坪井 は、外角を右に打ち返した。
球は、ライトライン上に落ち、坪井 は2塁へ。打ち抜いた一撃だった。一死2塁。
4番福原 は、フルカウントから、フォワボールを選ぶ。
ここで、右打ちのうまい 5番藤原 が打席に立つ。 藤原 の打球は、右中間を真っ二つに破った。
坪井福原 が帰り、 6対6 の同点とする。
打った 藤原 は、三塁打で、一死3塁。
ここで 城東ベンチは、投手交代。
6番高本 の当たりはショートゴロ。 藤原 ホームに突入するも、タッチアウト。二死1塁。
7番白神 は、内野ゴロで三死となる。
これまで 倉敷工ヒット10本 岡山城東9本。
大いに盛り上がる、倉工応援スタンド。
中山隆幸部長、和泉利典監督。このコンビは、早くから、 打倒岡山城東 を目指していた。
打撃練習では、 エース坂本 を想定し センター返し を徹底。
外角の球は、右打者なら、右( ライト方面 )へ打ち返す事。
この徹底した指導が、七回坪井 藤原 に練習の成果が出たのだった。
勝つ事の 秘訣 は、「 一つの事を、徹底する 」にある。
燃える 【 夢 】を賭けて、 倉工ナイン は、戦い続ける。
つづく 随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせたく、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい
参 考
山陽新聞社 「 灼熱の記憶 」
協 力
小山 稔 氏 「 元 倉敷工業高校野球部 コーチ 」
和泉 利典氏 「 元 倉敷工業高校野球部 監督 」
中山 隆幸氏 「 前 倉敷工業高校野球部 部長 監督 」
西川 剛正氏 「 現 倉敷工業高校野球部 コーチ 」