34年ぶり10回目の、選抜高校野球大会出場を、決めた倉敷工。
岡山県下で、春夏通算甲子園最多勝利数24を誇る伝統校は、長い雌伏の時を経て、ついに夢舞台への切符をつかむ。
「まさか、ここまで来れるとは。」と、エース山崎主記。チームは、昨年秋の県大会4位校ながら、開催県枠でギリギリの中国地区大会に出場。
準々決勝で作陽。準決勝で鳥取城北と強豪を撃破して波に乗ると、決勝で南陽工を4対1で下し37年ぶり3回目の優勝を果たす。
こうした野球部の活躍があっての選抜甲子園への出場であるが、当HPは、ある事に着目した。それは、出場校選考基準。正式には次の通りである。
【選抜高等学校野球大会出場校選考基準】という。厳正、公平に出場校を選考するものであろう。全部で5項目あるが、その中第3項目に注目した。『3、校風品位技能とも高校野球にふさわしいもので、各都道府県高校野球連盟から推薦をされた候補校の中から地域的な面も加味して選出する。』とある。(原文の、まま引用しました)
この中で、「校風」「品位」という文字がある。永く、重い伝統のもと野球部の活躍と同時に、「校風」「品位」も評価されての選抜甲子園出場がうれしい。
「伝統校としての誇りを胸に、目標の一勝を目指して倉工生らしくはつらつと、戦います。」と、主将の頼宏樹。一方、エース山崎主記は「甲子園のマウンドは、楽しみ。仲間を信じて思いっきり投げたい。」と笑顔を見せた。また、監督中山隆幸は「感無量。最後まで諦めず粘り強さがチームの強み。本番まで、心技体を、さらに高め県中国地区の代表として恥ずかしくない試合をしたい。」と。
「校風」「品位」も、評価されての、34年ぶり10回目の選抜出場。
第81回選抜高校野球大会。こうして、地域も、学校も、おいまつ会もおいまつ会役員も、慌ただしさを増して行ったのだった。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」