夏の全国高校野球選手権大会は、幾多のドラマを生んで来た。
そして、人々の記憶に深く刻まれる熱闘は、時代ごとに生まれた。
こうした中、第85回大会に出場した倉敷工。対駒大苫小牧との熱戦は、深く人々の記憶に残っている事だろう。
この試合は、「倉工のベストゲーム」と言われ、強烈な印象を残し、高校野球ファンの心に刻まれている。
2003年第85回大会一回戦
倉敷工 0000
駒大苫小牧 0710
ノーゲーム
倉敷工 012 101 000 5
駒大苫小牧 002 000 000 2
四回途中で、0対8。大差を付けられていた倉敷工に天が味方した。台風接近に伴う激しい雨で、10年ぶりのノーゲーム。
翌日の、仕切り直しは、二回の先制後、小刻みに加点し、5対2で初戦突破した。卒業後、社会人野球JFE西日本で活躍したエース陶山大介が、鋭い高速スライダーで強力打線に立ち向かい、被安打6 奪三振9の好投。前日とは別人のようなできに「立ち直りが凄い」と多くの高校野球ファンは言う。
2回戦も突破し、35年ぶりの8強まであと1勝に迫る躍進だった。
一方、全盛期を築いた駒大苫小牧にとっても語り草となるゲームだったといえよう。この時の野球部長は、後の倉工監督中山隆幸。監督は、ベテランの域にかかった和泉利典。
当、HPは、第85回大会に甲子園出場した倉工チームを振り返ってみる事にする。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」