平成15年5月の事だった。チームに突然のアクシデントが襲った。
正捕手 萩原龍一。走塁練習中に、右手の甲を骨折してしまった。
高校最後の夏をフイにしかけないアクシデントに目の前が真っ黒になった。だが、そこから必死の努力が続く。
朝、晩は煮干しを欠かさず食べ、牛乳も飲めるだけ飲むなど「骨にいいと聞くと、何でもしました。」と萩原。ギブスも早めに外し、ゴムボール握ってリハビリに励んだ。その効果があって一ヶ月で練習に復帰。
「ケガをした事で前向きな姿勢、積極性が養われぐっと成長しました。」と監督和泉利典。
(その萩原は、一番大事な場面で大活躍を見せる事になる。)
ところが、さらなるとんでもないアクシデントがチームを襲った。
しかも、夏の予選の初戦の直前で。それもウオーミングアップの時だった。チームに激震が走った。
「目の前が真っ黒になりました。」と部長中山隆幸。
一体、何が起こったのだろうか。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」