腰に不安を抱えている倉工エース陶山大介。
今夏の岡山大会の初戦。ウォーミングアップで遠投している時、突然のぎっくり腰になった。「もう、目の前が真っ黒になりましたよ。それで、病院や整体に何度も連れて行きました。」と中山隆幸部長。また、和泉利典監督は、「備前市の方にいい医者がいると聞いたんで、備前にまで行って電気治療もしまして。もう、こちらも必死でした。」
倉工球史に輝く久々の本格右腕。しかし、故障に泣かされる日々。こうして迎えた対岡山南戦の準々決勝だった。
第85回全国高校野球選手権岡山大会
準々決勝
倉敷工 030 002 101 7
岡山南 004 000 101 6
西野、田中が活躍。
「最大の、ヤマ場だった。」と、和泉監督。
西野の3ランで先制しながら、エース陶山が打ち込まれて逆転される苦しい展開。しかし、終盤の勝負どころできっちりと送りバントを決めて得点を重ね、1点差で逃げ切った。
リードされても動じない精神的な強さを見せる。
6回に逆転。陶山は、12安打を浴びながらも完投。
7番田中が5安打。8番萩原が2安打するなど、打順に関係なく攻撃できる力を見せつけた。
次の準決勝の相手は、昨春の選抜甲子園でベスト4の関西。
チーム打率4割3分5厘。1試合平均9点を叩き出す強打の関西。当然ながら、本格右腕対関西打線となる。倉工エース陶山が、どこまで抑えられるかであろう。
腰に不安を抱える、陶山のデキが倉工の浮沈を握る。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の新聞記事を参考にして、一部を引用しています。)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」