熱闘甲子園 今昔物語 54 栄光の足跡 42

第81回選抜高校野球大会

【概要】
2009年3月21日~4月2日(平成21年)
出場32チーム
入場曲「キセキ」
優勝 清峰(長崎)、準優勝 花巻東(岩手)

清峰が、3年前の決勝で大敗した雪辱を果たした。
ほぼ5試合を1失点に抑えた大会屈指の本格派、今村の力投を抜きには語れない。敗れはしたが、花巻東の左腕菊池もケレン味のない投球で対抗。「野球は、投手力」を改めて実証した。

【はじめに】
この年の前年(2008年3月)。夏の甲子園に、2度の出場に導き、合計7試合を戦った倉敷工野球部部長 中山隆幸が、監督に就任した。監督だった和泉利典は、総監督に就いた。

「待ちに待った春の便り」
「34年ぶり、10回め」
「倉敷工に、吉報」

県内最多の甲子園24勝を誇る古豪に、待ちに待った春の便りが届いた。
「吉報を報告したい。粘りの倉工野球を甲子園で見せて欲しい。」と福田憲治校長が、選抜出場決定を報告した。

昨秋まで、前評判は決して高くなかった。
「まさか、ここまで来られるとは。」とエース山崎主記。
岡山4位校として臨んだ中国大会で優勝。
準決勝の鳥取城北戦は、土壇場の九回に追いつき、延長十二回、2対1でサヨナラ勝ちした。無心の快進撃だった。
次号で、昨秋の戦績を振り返ってみたい。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会