第81回選抜高校野球大会
【概要】
2009年3月21日~4月2日(平成21年)
出場32チーム入場曲「キセキ」
優勝 清峰(長崎)、準優勝 花巻東(岩手)
体調不良の多い選手の中、「1球への集中」が目立つ。
高校生の秘めたる力を、見せつけた大会だった。
大会前半、極度の緊張と寒さの影響で、軽い脱水症状で足をつる投手が数人いた。季節の変わり目。体調管理の厳しさを、感じた大会でもあった。
【はじめに3】
34年ぶりの因縁の対決は、またも1点差。
前回は、激しい打撃戦の末、16対15で勝利。今回は中京が、6対5で倉敷工を振り切って、春夏の甲子園で、全国最多の通算122勝を挙げた。
スタンドでは、当時の選手が、感慨深げに試合を見守っていた。
中京大中京 230 100 000 6
倉 敷 工 010 004 000 5
倉敷工投手 山崎
本塁打
倉敷工は、持ち前の粘り強さを十分に発揮したが、序盤の失点が響き、あと一歩及ばなかった。
一回、2四死球などで、一死二三塁のピンチを招くと中京4番打者のレフト前打を野手が後逸し、2点を献上。二回は、失策、四球と、長短打で3点を失った。
エース山崎は、甘い変化球を痛打され、守りも浮足立っていた。後の追い上げを考えると、余計に悔やまれる失点と言えよう。しかし、六回の集中打はさすが。真骨頂のしぶとさを見せつけた。
四回までに、6点をもらった中京エース堂林(のちに、広島カープ入り)は、制球が甘くなった六回。
井上の、三塁強襲安打と四球の後、三木がショート強襲安打を放ち、井上が生還。さらに、二三塁から日下が、センター犠打。さらに、山形のセンター超え二塁打。そして、山崎のレフト前打で、1点差に迫った。この勢いで、終盤もう一押しが欲しかった。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。
協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会