熱闘甲子園 今昔物語 58 栄光の足跡 46

第81回選抜高校野球大会

【概要】
2009年3月21日~4月2日(平成21年)
開幕試合 倉敷工11―10金光大阪
二回戦  中京大中京6―5倉敷工

【まとめ1】
選抜高校野球の話題が届き、冷え込む季節に熱い過去の記憶が湧き上がって来る。
古豪復活を狙う倉敷工が、選抜に出場するが「強打の倉工」のイメージは、もう遠い記憶になっていた。
『倉工粘り強さが身上』
『倉工試合ごとに進化』
倉敷工は、昨秋、地元の倉敷マスカット球場で開催された秋季中国大会で、37年ぶりに制覇し、「34年ぶり10回めの、選抜出場」を決める。しかし、その中国大会には、県大会4位という、出場資格ギリギリの出場だった。

中国大会で、37年ぶりに優勝して喜ぶ 倉敷工ナイン

2回戦で県大会覇者の作陽を大差で破って勢いに乗ってベスト4で鳥取城北、決勝では、南陽工を下し、見事優勝を飾る。
そして、試合終了後、ナインは監督中山隆幸と一人ずつ次々に抱き合ったのだ。そして、泣いた。
一塁側倉工大応援団も泣いた。
(今年の)倉敷工は、粘り強さが身上の実践的攻撃形のチーム。県大会から中国大会にかけ、試合ごとに「進化を続けたフレッシュなチーム」と言えよう。

『どんな事があっても、絶対諦めるな』
『死ぬ気で、やり抜け』
(この年の)昨年3月から、チームを率いるOBの中山隆幸監督。一試合一試合を「どんな事があっても諦めるな。」「死ぬ気でやり抜け」という精神面で負けない元気野球を目指し頂点に立つ。

円陣を組んで、気合いを入れる選手と中山隆幸監督。(右端)「諦めるな。死ぬ気でやり抜け」

中山隆幸監督の指示を聞く倉工ナイン

県大会4位のチームが、中国大会で優勝した記録はない。
34年ぶりの選抜甲子園。快進撃の予感がしていた。

快進撃の予感がする 倉工ナイン

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会