(2008年)岡山県秋季大会は、ギリギリの4位校として中国地区大会に進出の倉敷工。中国地区大会の開会式は、地元倉敷マスカット球場で開催された。岡山県からは、作陽、玉野光南。倉敷、倉敷工が出場。
入場行進では倉敷工が最後尾での行進であったが、ナインは声を掛けあって力強い行進を行った。
ここで、倉工ナインを当HPが独自で見た目を紹介する事にする。
新チーム発足時は、投手力が懸念されていたが練習試合、岡山県西部地区予選を通じて二人の投手が台頭。二枚看板が誕生した。主戦投手山崎主記は、最速135キロの速球に加えシュートフォークを織り交ぜ打たして取る。控えの早藤達哉も持ち前の制球力とキレに変化球を交ぜ打たせて取る。この山崎と早藤がチームを引っ張る。両右腕の継投が目立つが、二人とも完投能力がある。
各打者は、早いカウントから好球をフルスイング。中でも俊足巧打の切り込み隊長の頼宏樹。スイングスピードの速い三村延寛。三村は、闘志を内に秘める。長打力が目を引く三木太知。三木は、将来性の豊な選手。また、下位打線もしぶとく選球眼のいい選手がずらりと並ぶ。
機動力、小技も使えエンドランスクイズ等の攻めは多彩。
守備は、強肩捕手頼。フットワークのいい遊撃手三村。二塁手三木。守備範囲の広い外野手井上裕太。井上は、プッシュバントもうまいバントの名手。OBコーチ神土秀樹、総監督として、監督中山を支える和泉利典。そして監督中山隆幸。この【三本の矢】。三本の矢はスピード重視を徹底。併殺の練習を重点的に行った結果、内野の打球処理が早くなり送球も安定。スピード重視の指導がここに完成しつつある倉敷工。
上昇気流で迎えた中国地区大会だった。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」