(2008年)秋季中国地区大会
倉敷工4-1宇部鴻城
準々決勝倉敷工12-5作陽(7回コールド)
準決勝倉敷工2-1鳥取城北(延長12回)
決勝倉敷工4-1南陽工
VS南陽工
倉敷工の、勢いは止まらない。好球必打倉敷工。
切り込み隊長の出塁は、チームを乗せる重要な要素だ。
一回、その一番頼宏樹が、初球安打で出塁すると、後続もたたみかけわずか7球で5人を送り込んだ速攻。2点を先取し、流れをつかむ。
エース山崎主記から二番手早藤達哉への投手リレーも、絶妙のタイミングで行われ、継投策が決まる。
岡山県大会4位校として臨んだ、秋の中国地区大会。
倉敷工は、37年ぶりの優勝を果たす。4試合すべてが、二ケタ安打で伝統の倉工打線が、爆発。投手陣も、粘り強く投げ、バックも要所で落ち着いていた。これで、11月の明治神宮野球大会初出場が、決定。
そして、来年2月の、第81回選抜高校野球大会の、選考委員会が楽しみになって来た。選抜出場となれば、34年ぶり10回めの、出場となる。
優勝インタビューで、思わず声を詰まらせる倉工OB監督中山隆幸。
そのインタビューを、倉工ナインは、じっと見ていた。そして、インタビューが終わった時の事だった。ここで、ナインは今まで前例のない行動に出る。
それは、何か。ナインは、終わると同時に中山に駆け寄った。そして抱き合った。抱き合う監督と選手。「喜び」と「感謝」が見える。中山は、倉工監督就任一年めだった。
そして、その様子を、ある大物OBが、じっと見ていた。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」