第78回全国高校野球選手権大会(平成8年夏)
【概要】
1996年8月8日~8月21日出場49チーム
優勝 松山商(愛媛) 準優勝 熊本工(熊本)
大会七日め。2回戦4試合を行い、高松商、横浜、福井商、倉敷工が勝ち、それぞれ3回戦に進んだ。
第1試合では、高松商が9対3で浦和学院に快勝。
第2試合の横浜対北嵯峨は、横浜が八回に逆転し、3対1で接戦を制す。
第3試合は、福井商が八頭の3投手に18安打を浴びせ、圧勝した。
【はじめに3】
「倉敷工『浜風』の中輝く笑顔」
「風が倉敷工に味方した」
「好機ガッチリ倉敷工」
倉敷工は中盤以後、東筑の石田投手の丁重に低めに突く投球にてこずっていた。スコアーボードに「0」が並ぶ。
五回には、3対3の同点に追いつかれる。倉敷工ナインは、粘り強く守って、耐えていくしかなかった。
八回に試合が動いた。一死から坪井が摘出で出塁。
四番福原が、右打席に立つ。5球めの直球をとらえた。
風は、バックスクリーンから本塁へ向かう『浜風』。
打球は風に流されて、突っ込んで来た右翼手内田のグラブの下をくぐった。坪井が、一塁から本塁に駆け込み勝ち超した。
倉敷工 111 000 020 5(2回戦)
東 筑 000 210 000 3
倉敷工投手 中原
本塁打
倉敷工は八回、適失で出塁した坪井を福原が右三塁打で返して勝ち越した。福原も藤原二の犠打で帰り、この回2点を加える。エース中原は、中盤から球の球威が失われていた。東筑打線は、中原のカーブを狙い打ちして、内田の二塁打を含む4連打で2点。五回にも1点を取って同点とする。中原―福原のバッテリーは、六回から配球を替えた。
東筑打線は六回以後、中原のコーナーに決まる直球を打ちあぐねた。
両チームとも、ヒットエンドランを多用するなど機動力を生かし、守備でも動きがいいプレーが目立った好試合。ただ、東筑は失策が3つあり、2つを得点に結びつけられたのが、悔やまれる。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。
協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会