熱闘甲子園 今昔物語 44 栄光の足跡 32

第78回全国高校野球選手権大会(平成8年夏)

【概要】
1996年8月8日~8月21日出場49チーム
優勝 松山商(愛媛) 準優勝 熊本工(熊本)

「よくやった倉敷工」
大会11日め。倉敷工は、今春の選抜の覇者鹿児島実と対戦。鹿児島実の強力打線の勢いを、止めることができず敗退。ベスト8進出はならなかった。しかし、最後まであきらめずに、白球を追い続けた倉敷工ナインに対し、約4万5千人の大観衆から、大きな拍手と大声援が送られた。

【はじめに4最終】
倉工一塁側アルプススタンドは、優勝候補との対戦を見届けようと、最上段までギッシリと埋まった。球場全体を揺らすほどの、大声援でナインを盛り上げた。
「倉敷工敗れてもさわやか」
最後まで白球を追うナインに「大観衆から拍手と大声援」

鹿児島実 011 340 000 9(3回戦)
倉敷工  000 100 001 2
倉敷工投手 諏訪―中原―笹田
本塁打

鹿児島実が、投打の力を、十分に見せつけた。
二回二死で、宮田が左中間に先制二塁打。
三回には、先頭の川田が、左超え三塁打と、田上の左犠飛で加点。
四、五回には、倉敷工の相次ぐミスに乗じて大量点を奪い試合を決めた。
先発の、下窪は打たせて取る投球で、5回を3安打1失点。
継投した鍛冶屋が、九回二死後の3連打による1失点で逃げ切った。
倉敷工は、四回死球の西川が、盗塁とけん制悪送球で三進。
福原が、中前打で返したが、五回以後は、高めのつり球に手を出す場面が多かった。
五回、鹿実の攻撃。無死一三塁の場面で、先発の諏訪に代わり中原が、マウンドに立った。直球が切れ、四回三分の二を投げて、自責点0。エースの意地を見せた。倉敷工、最後の攻撃。
二死から、代打の稲岡、白神、渡辺の3連打で1点を返すが反撃もここまで。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会