熱闘甲子園 今昔物語 71 栄光の足跡 59 (選抜への道 5)

第94回選抜高校野球大会
【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道5】
『2021年秋の岡山県大会』
(決勝)
倉敷工 001 020 000 3
学芸館 000 000 000 0

倉敷工は、右腕近藤が被安打5で完封。
七回を除く毎回走者を背負いながらも直曲球を、低めに集め要所を締めた。
バックも無失策。2併殺で盛り立てた。
打線は、三回、近江、藤井の単打などで、1死満塁とし、増田のスクイズで先制。
五回は、2死一三塁で仕掛けた重盗が決まり1点。
なおも、増田の内野安打で加点した。
倉工は県大会優勝校となり、選抜への重要参考資料となる中国大会進出が決定した。

22年ぶりの県優勝で表彰される倉工ナイン。

『倉敷工22年ぶり県優勝』
0対0の三回。倉敷工がビックチャンスを迎える。単打2本と犠打、四球で1死満塁。
準決勝まで、37安打を放った強打の倉工。
ここで、意表を突いた攻めに出る。

3回.。一死満塁、増田のスクイズで先制する。

『スクイズで先制。大胆采配が決まる』
初球を、2番増田が、投手前に転がした。
今大会初となる、スクイズで先制点を奪った。
この先は、打てない試合も出て来る。
色々な策を、身に着けておきたかったのだろう。大胆な采配は、五回2死一三塁からの重盗。一走藤井が二盗。捕手が二塁へ送球する間に三走近江が本塁へ突入。
なおも増田の鋭い当たりが、内野手のグラブをはじくのを見て、藤井が一気に三塁を蹴って生還。
(水物)と言われる打撃だけに頼らず、小技や、機動力を使い、わずかな隙を突いて行く倉工。3得点には、そんな要因が詰まっていた。

『2番手投手の好投』
中国大会に向け、2番手投手近藤の好投も見逃せない。スライダーと直球を軸に、尻上がりに調子を上げ、被安打5で完封した。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会