熱闘甲子園 今昔物語 72 栄光の足跡 60 (選抜への道 6)

第94回選抜高校野球大会
【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道6】
(2021年)秋の高校野球大会は、倉敷工が22年ぶり11回めの優勝を飾り閉幕した。
来春の選抜の参考資料となる中国大会に出場する倉敷工。これまでの熱戦を振り帰ってみたい。

『倉敷工攻守にバランスあり』
倉敷工は、1試合平均の得点が6.25。
失点は1.75と攻守のバランスが取れていた。
チーム打率は、上位3校中トップの3割3分3厘。10安打9打点の主砲日向を筆頭に積極的なスイングが光る打線は、上位から下位まで長打もよく出た。
ストレート、スライダーに切れのあるエース右腕高山は、3戦を投げ抜き、防御率1.80と安定感がある。
決勝で、右腕近藤が、学芸館打線を完封したのも明るい材料だった。
『中軸に強打者ずらりと並ぶ』
積極性が売り物の打線は、21試合を計算すると、チーム打率3割7分5厘。
中軸は、34打点の日向、打率4割4分2厘の福島、パンチ力抜群の若林と強打者を並べる。さらに、長打も狙えるリードオフマン藤井。小技が利く松島や増田がチャンスメークし、下位や控えも打力十分と言えよう。切れのあるスライダーが武器のエース高山は、防御率2.43。
県大会決勝で学芸館を完封した近藤。
高山、近藤の両右腕が、テンポ良く投げ、攻撃にリズムを与えたいところだろう。

打撃練習の 倉敷工。倉敷市営球場にて。

『2021年、秋の中国大会』
来春の選抜出場に向けた最後の関門となる秋の中国大会は、山口県山口市の「山口マツダきずなスタジアム」を中心に開幕。
16校が、晴れ舞台を目指す。
こうした中、倉工の卒業生でないのに、「倉工のファンです。」とわざわざ大阪から応援に、駆け付けて下さった方がいた。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会