熱闘甲子園 今昔物語 73 栄光の足跡 61 (選抜への道 7)

第94回選抜高校野球大会
【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道7】
来春の選抜出場校を選出する重要な資料となる秋の中国大会は、山口市の山口きずなスタジアムを主会場に開幕した。
6年ぶり22回め出場の倉敷工は、初戦を突破しベスト8入りを決めた。

一回戦
倉敷工 000 220 100 5
米子西 000 000 000 0
(津田恒実メモリアル球場)

倉敷工が、零封勝ち。
四回に若林の適時三塁打と増田の犠飛で2点を先制すると、その後も得点を重ねた。
先発の高山は8回3分の2を被安打4の好投。バックも無失策だった。
『6年ぶりの舞台も平常心で』
岡山県大会4試合で25点を挙げた打線は、「だて」ではない。6年ぶりの舞台にも「平常心」で、2桁安打を浴びせ、悠々と8強入り。
「攻め」は、倉工らしさ全開だった。
0対0の四回。一死から4番日向が中前に弾き返し、続く若林が、1―1からの外角直球を逆方向へ運ぶ先制の右翼線三塁打。なおも、増田が、きっちりと中犠飛。初球を捉えた日向からわずか6球で2点。

4回表、倉敷工一死一塁。若林が、右翼線三塁打を放ち 1―0とする。

「受け身にならず、強い気持ちで打席に入った。」と若林。
ナインには、早いカウントで甘い球を見逃さない積極性が宿っていた。
コロナの影響で、一度も県外遠征の経験がない倉敷工。「慣れてなくて、序盤は緊張した。」と主将の福島は言うが、そんな不安は、微塵も感じさせなかった試合だった。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会