熱闘甲子園 今昔物語 74 栄光の足跡 62 (選抜への道 8)

第94回選抜高校野球大会
【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道8】
来春の選抜に繋がる秋の中国大会第3日は、山口マツダきずなスタジアムなどで、準々決勝4試合があり、倉敷工、学芸館の岡山1、2位校が揃って準決勝に駒を進めた。

準々決勝
宇部商 100 001 0 2
倉敷工 161 101 X 10
(七回コールド)

倉敷工が、13安打で10点と圧勝した。
0―1の一回は、1死二三塁から日向の右犠飛で同点。
二回は、5長短打を集め一挙6点と、突き放した。

2回裏。倉敷工1死二塁。高山が、中前適時打を放ち2-1と勝ち越す。

その後もファーストストライクを確実に捉え着々と加点。先発の高山は、制球に苦しみながらも粘投し、六回から近藤が最小失点でしのいだ。
『倉敷工10点圧倒する』
『伝統校対決制す』
打線の勢いが、止まらない。
倉敷工は、積極的な攻撃で毎回の13安打。一回戦に続く2桁安打で10得点。
同じ19度の甲子園出場を誇る宇部商を2時間ゲームで一蹴りした。
一回に失策が絡んだ満塁のピンチで、押し出し四球で先制を許した。
流れを失っても不思議でない出足だが、全く問題はなかった。直後の攻撃ですぐに同点とし、圧巻は6点を奪った二回。
1死二塁から高山が初球を叩く中前打で勝ち超すと、2死から、藤井、松島、福島の、鮮やかな3連打。さらに、次打者日向は、3ボールから「甘い球だったので狙った。」と鋭い当たり。
好球必打の姿勢がもたらした「タイムリー」と言えるだろう。

次も、伝統校の広島商。
「相手は、関係なく、自分たちの攻める野球をするだけ。」と、主将の福島。
深まる自信を胸に、選抜への階段を上がる。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会