第94回選抜高校野球大会
【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江
【選抜への道9】
来春の選抜出場校の選考材料となる秋の中国大会第4日は、山口市の山口マツダ西京きずなスタジアムで準決勝が行われ、13年ぶりにベスト4に進出した倉敷工は、広島商に屈し決勝進出はならなかった。
中国地区の選抜一般枠は例年2か3で、決勝に駒を進めた広島商、広陵は、甲子園出場へ、大きく前進した。
準決勝
倉敷工 120 020 001 6
広島商 002 000 07X 9
倉敷工は、八回に大量7点を奪われ逆転負け。
5対2のこの回2番手の近藤が、無死満塁のピンチを招き、左前打、押し出し四球で2点を失うと、救援の1年生平谷も相手の勢いを止められなかった。打線は、五回までに福島の適時打などで5点を挙げたが、終盤の好機にあと一押しが欲しかった。
『倉敷工無念の8回』
『投手陣まさかの7失点』
選抜への道は、突如暗転した。
倉敷工は、3点リードの八回に、まさかの7失点。「悔しい」高田康隆倉敷工監督は顔を、何度も拭い言葉を絞り出した。
疲労の色が濃かったエース高山に代わり、七回途中から登板した右腕近藤。
先頭の4番打者に右前打を打たれ、投球のリズムの狂いが生じたもよう。次打者に四球。さらに、2連打された後に押し出し。
1死も取れず降板すると、救援した1年生左腕平谷も痛打され、一気にひっくり返された。惜しくは、八回。安打と四球で無死一二塁の好機を作りながら、送りバント失敗と、三ゴロ併殺。ここで、突き放していれば、結果は違っていたかもしれない。
決勝進出は逃したとはいえ、倉敷工はこの秋、積極的な攻撃を看板に、22年ぶりに県大会を制し、中国大会でも13年ぶりに4強と確かな足跡を残した。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。
協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会