熱闘甲子園 今昔物語 76 栄光の足跡 64 (選抜への道 10)

第94回選抜高校野球大会

【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道10】
『秋の中国大会を振り返って』

山口県で行われた本大会の岡山勢は倉敷工と学芸館が4強入り。両校とも準決勝で広島勢に逆転負けしたが、来春の選抜出場に望みを繋いだ。
倉敷工の打率は3割4分。5打点の一番藤井や、9安打の福島ら上位を軸に積極的な打撃を見せた。準々決勝は、13安打10得点で宇部商に七回コールド。勝てば選抜に大きく前進する広島商との準決勝は、3点リードの八回に暗転。投手陣が、5長短打を浴びて7点を奪われ、試合をひっくり返された。
来春の選抜の一般枠は、中国、四国で計5。
両地区の比較となる5校目は、倉敷工と学芸館。四国の準決勝延長戦で敗れた明徳義塾の比較とみられる。
『倉工のファンです。』
『倉工のユニホームが好きです。』
木村義夫副会長ご夫妻、生田岩雄副会長(二人とも現相談役)をはじめ、多くの役員やおいまつ会会員がこの準決勝の応援に行った。その帰りの電車の中の出来事。見知らぬ人が、話しかけて来た。
「倉工の関係者の方々ですか?」
「はい。そうです。」すると「私は、倉工のファンなんです。卒業生ではないのですが。岡山県の西の方の田舎だったんで、倉工に行きたくても行けなかったんです。今日は、大阪から応援に来ました。」さらに「倉工のユニホームが格好良くて好きなんです。胸のKURASHIKIが。でも、ユニホームを替えたんですね。」と残念そうな顔。
私たち役員は、「ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。」と丁重に頭を下げたのだった。そして、おいまつ会HPを紹介したところ「これはいい。帰宅したらじっくりと読ませて頂きます。」
また、小倉からも応援に来たという方も。
同じような会話だった。そして、ユニホームについても「とても残念そうだった。」と木村副会長。
「倉工のファンは、全国にいるもんなんだ。」と一同改めて歓心したのだった。
倉敷工のユニホームについて元の「KURASHIKI」を懐かしむ倉工卒業生や倉工ファン、そして、高校野球ファンは多い。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会

熱闘甲子園 今昔物語 75 栄光の足跡 63 (選抜への道 9)

第94回選抜高校野球大会

【概要】
2022年3月18日~3月30日
優勝 大阪桐蔭、準優勝 近江

【選抜への道9】
来春の選抜出場校の選考材料となる秋の中国大会第4日は、山口市の山口マツダ西京きずなスタジアムで準決勝が行われ、13年ぶりにベスト4に進出した倉敷工は、広島商に屈し決勝進出はならなかった。

中国地区の選抜一般枠は例年2か3で、決勝に駒を進めた広島商、広陵は、甲子園出場へ、大きく前進した。

準決勝
倉敷工 120 020 001 6
広島商 002 000 07X 9

倉敷工は、八回に大量7点を奪われ逆転負け。
5対2のこの回2番手の近藤が、無死満塁のピンチを招き、左前打、押し出し四球で2点を失うと、救援の1年生平谷も相手の勢いを止められなかった。打線は、五回までに福島の適時打などで5点を挙げたが、終盤の好機にあと一押しが欲しかった。

『倉敷工無念の8回』
『投手陣まさかの7失点』
選抜への道は、突如暗転した。
倉敷工は、3点リードの八回に、まさかの7失点。「悔しい」高田康隆倉敷工監督は顔を、何度も拭い言葉を絞り出した。

疲労の色が濃かったエース高山に代わり、七回途中から登板した右腕近藤。
先頭の4番打者に右前打を打たれ、投球のリズムの狂いが生じたもよう。次打者に四球。さらに、2連打された後に押し出し。
1死も取れず降板すると、救援した1年生左腕平谷も痛打され、一気にひっくり返された。惜しくは、八回。安打と四球で無死一二塁の好機を作りながら、送りバント失敗と、三ゴロ併殺。ここで、突き放していれば、結果は違っていたかもしれない。

決勝進出は逃したとはいえ、倉敷工はこの秋、積極的な攻撃を看板に、22年ぶりに県大会を制し、中国大会でも13年ぶりに4強と確かな足跡を残した。

9回裏、倉敷工2死一塁。日向が三振に倒れ、天を仰ぐ。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会

第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会岡山県予選会準決勝

令和4年11月13日(日)、雨の中、美作ラグビーサッカー場で花園出場を目指し、「第102回全国高等学校ラグビーフットボール大会岡山県予選会」の準決勝が行われました。
倉敷工 対 倉敷。12時キックオフ。

なかなか得点に結びつかず76対3で敗れましたが、果敢に攻め、倉工応援席から大きな歓声が沸く場面も多く、高校生らしいとても良い試合でした。
選手の皆さんお疲れさまでした。

ハーフタイム

後半戦の開始

 

新米を寄贈しました

「今年は春の選抜甲子園に行き、夏は軟式野球部が全国大会でベスト4と大活躍でとてもうれしい1年でした。特に、軟式野球部は絶対決勝に行くと信じて、決勝までの切符を買っていたんです。」
この様に語るのは、おいまつ会企画委員の守屋文明さん(昭和46年3月卒、E科)。

守屋さんは、自宅で採れた新米60キロを、11月9日軟式野球部と硬式野球部にそれぞれ30キロを寄贈されました。寄贈にあたり、おいまつ会日下誠会長、生田岩雄副会長、三宅香副会長も同伴しました。

両チームから、とても喜んでいただき感激した次第です。
日下会長、守屋委員は、「この新米を食べて、来年も是非、全国大会に出場してください。」と両チームを激励しました。松岡監督、高田監督からは「頑張ります。」とのお言葉をいただきました。

がんばれ倉工 目指せ 全国のてっぺんを
軟式野球部・硬式野球部

正面玄関の、懸垂幕です。 やっとるな。頑張っとるなあ。

おいまつ会館前で、打ち合わせ中です。

軟式野球部は、国体にも出場しました。

おいまつ会より、新米を贈呈。 「来年も、必ず全国大会に行きます。 ありがとう、ございます。」

新米を囲んで、記念撮影をしました。

重さ30キロを、軽々と。 硬式野球部、3塁コーチャー 兼 内野手、土倉隼人選手。渋い打撃も 魅力です。

左から、硬式野球部高田康隆監督。 中央、おいまつ会日下誠会長。 右側、新米を寄贈した守屋文明企画委員。

 

熱闘甲子園 今昔物語 16 栄光の足跡 4

第30回選抜高校野球大会(昭和33年選抜2年連続出場)

立命館3―2倉敷工(2回戦)
立命館 100 000 200 3
倉敷工 100 100 000 2
倉敷工投手 渡辺
本塁打

【概要】

出場23チーム入場曲「クワイ河マーチ」
昭和33年。ここから、岡山県高校野球黄金時代が幕を開ける。
白壁の街に、白球に夢を追い求める男。倉敷工業監督小沢馨。
漆黒の岡山城が見下ろす街に、この男を倒すために、一途な情熱を燃やす男。
岡山東商業監督向井正剛。
岡山県高校球界を語る上で、この二人を抜きには語れない。
二人の監督が、重複した昭和33年から48年までの県勢の甲子園出場校を見ると35年と44年以外は、必ずどちらかが出場を果たしている。それも交互のように。まさに、竜虎の戦い。また小沢と向井の二人の好勝負は、全国的にも知られるようになる。そして岡山高校野球が、最も光彩を放つ時代を演出して行くことにもなっていく。

倉敷工は、2回戦から登場。
倉敷工エース渡辺は、立命館打線から9個の三振を奪う好投。
また、倉敷工打線は5個の犠打を決め、ランナーを前に進める。
しかし、チャンスに打てず残塁9。惜しい渡辺の力投となった。

倉敷工 小沢馨監督

岡山東商 向井正剛監督

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
当HP。カテゴリーの中、「風雲の軌跡」の三部作を参照して下さい。

参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、灼熱の記憶は、ありません。
現在、夢フィールドは放送ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会

熱闘甲子園 今昔物語 13 栄光の足跡 1

【はじめに】

倉敷工業高校の、甲子園での全成績は、通算25勝20敗。
そこで、当HPは、「熱闘甲子園 今昔物語 栄光の足跡」として、その全試合について紹介していくことにする。

第31回全国高校野球選手権大会(昭和24年初出場)
(1回戦)倉敷工9―1熊谷
熊 谷 010 000 000 1
倉敷工 102 001 50X 9
倉敷工 投手 小沢、本塁打 藤沢

(2回戦)倉敷工5―3高津
高 津 110 010 000 3
倉敷工 300 002 00X 5
倉敷工 投手 小沢、本塁打

【概要】

今大会から開会式の入場行進で、女子高校生がプラカードを掲げ入場し各校を先導するようになった。西宮市立建石高(のちの市西宮)の女子が、制服の胸に赤とピンクのバラの花をつけて、次々に登場。するとスタンドからは、拍手の嵐。新制高校時代にふさわしい、明るい飾りを添えた。
(当HP、カテゴリーの中、風雲の軌跡の三部作を参照して下さい。)

開会式で他県の選手は、「倉敷ってどこ?。東北?。九州?。」
戦前の活躍予想も、出場23校中22番目というありさま。
それでも、好投手小沢馨の得意球ドロップ(縦のカーブ)は小気味良く、捕手藤沢新六のミットに、吸い込まれた。
打線も、しり上がりに調子を上げ、熊谷(埼玉)、高津(大阪)と連破。
8強まで進んだ。

「小さな大投手」と、呼ばれた 倉敷工の小沢薫投手

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、灼熱の記憶は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会

軟式野球部 全国大会の様子(youtubeより)

軟式野球部の全国大会での活躍の様子が、youtubeで公開されていましたのでご紹介します。

岡山・倉敷工業 7年ぶりに高校軟式野球の全国大会へ! 主将「出るからには全国1位を目指して頑張りたい」(KSB瀬戸内海放送)

【高校野球】倉敷工vsあべの翔学【第67回全国高校軟式野球選手権大会・準決勝】

QF 倉敷工VS津久見InPlay全収録①1IN-3IN【第67回全国高等学校軟式野球選手権大会3日目】

QF 倉敷工VS津久見InPlay全収録②4IN-7IN【第67回全国高等学校軟式野球選手権大会3日目】

QF 倉敷工VS津久見InPlay全収録③8IN-9IN【第67回全国高等学校軟式野球選手権大会】

【高校野球】早大学院vs倉敷工【第67回全国高校野球軟式野球選手権大会】

【高校野球】倉敷工シートノック【第67回全国高校軟式野球選手権大会】

春風爽快 キセキの春 26

8強入りを懸け、これより34年前の選抜で死闘を演じた因縁のチームが相まみれた。

倉敷工 対 中京大中京
中京大中京230 100 000 6

倉敷工  010 004 000 5

倉敷工オーダー
1 捕 頼
2 中 井上
3 遊 三村
4 二 三木
5 一 日下
6 右 山形
7 投 山崎
8 三 内山
9 右 山本

倉工エース山崎は、初戦の金光大阪戦と同様、制球に苦しんだ。
四死球を繰り返すなど二回までに5点を奪われた。そんなエースを立ち直りさせたのは、声をかけ続けたナインだった。
中盤から、制球が安定。
五回以降は、得点を与えなかった。
何度も何度も、這い上がる。「粘りの倉工」のDNAが一つのビックプレイに、呼び覚まされた。
五回二死一、三塁のピンチ。
5点のビハインド。これ以上の追加点は、致命的だ。マウンドに、伝令の内田が、駆け寄る。「内角で、ゴロを打たせろ。」内野陣は、「はっ」とした。
「守りでリズムを作る倉工野球を思い出せ」中山隆幸監督の、ゲキに聞こえた。「俺たちが守る」口々に言い残して、守備位置に散った。打席には、当たっている中京大中京の、一番打者。
エース山崎が投じたストレートは、内角低めに。土煙を上げてセンター方向へ。『抜けたー』っと。【闘志は燃える】二塁手三木が横っ飛び。バシー。グラブに収めた。トスを受けた遊撃手三村がベースを、踏みチェンジ。「よっしゃーええぞー」静まり返っていた倉工大応援団一塁側アルプススタンドが息を吹き返した。指揮官のゲキは、さらに続いた。「(中京大中京のエース)堂林(現広島カープ)のスライダーは二種類ある。高めに入るのと、低めに落ちるスライダーだ。その低めのベルトより低いスライダーは捨てろ。ベルトより高いスライダーを打て。」指揮官は、いつも「積極的に打て」と言って来たが、この時初めて「低めは打つな捨てろ」と言ったのだった。
すると、『守備から、リズムを作る』倉敷工が理想とする展開が六回に。この回の、先頭打者井上が内野安打で出塁。4番三木は、遊撃手が打球を胸ではじく強襲安打。さらに日下の犠飛。
山形の中越え二塁打。五回まで3安打だった倉工打線が一気に爆発した。
「絶対につなぐ」倉敷工一死二塁。山形に続いて、エース山崎が左前打。山崎の一打で、倉敷工は1点差に迫った。六回が終わって、倉敷工5点中京大中京6点。
1点差のまま迎えた九回裏倉敷工の攻撃。
一死後、山本が右前打。だが、後続が倒れゲームセット。強豪相手に、粘り強さを発揮し
観衆に、「キセキ」を見せて来た選手を指揮官は、【選手を称えたい。すごいチーム。本当によく応えてくれた。】と話した。
そこに(敗者の美しさ)が見える。そして、甲子園球場に爽快な春風が吹いていた。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい

参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています。)

協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」

令和2年度岡山県高等学校野球大会 準決勝

5年ぶりの、中国地区大会を目指しての 準決勝。
古豪対決となった対関西戦でしたが、5対9で敗れ、明日の三位決定戦に臨む事になりました。

倉敷工  020 000 030 5
関 西  011 003 13×  9

倉工投手陣の不調が響いた。
打撃は5点を取ったので、まずまずといったところか。
2回の2点は、一死後、6番難波が四球。
7番多々野が送りバント。
8番水田レフト前ヒットで、1点。二死1塁2塁。
1番岡田センター前ヒットで1点。合計2点。
8回表。一死2塁からピンチヒッター坂元のセンター前で、3点目。
1番岡田四球で、二死1塁2塁。
2番宗岡レフトオーバーの2塁打で、この回3点目で合計5点を上げる。
関西、7回の1点が、倉工にとって大きい。
明日の、三位決定戦は、投手陣の整備が急務だろう。


挨拶が終わり、さあ行こう。


がんばれ 水田投手。


残念。明日は勝つぞ。