熱闘甲子園 今昔物語 77 栄光の足跡 65 (春切符 1)

第94回選抜高校野球大会

【大会期間】
2022年3月18日~3月30日

【春切符1】
「春は、来る。」と信じ、努力を重ねた日々が報われた。昨秋の中国大会は4強で落選の可能性もあっただけに、倉敷工ナインの喜びはひとしお。13年ぶりの選抜。
主将の福島は、「気持ちを途切れさせずに練習して来て良かった。歴代の先輩の思いも背負って戦う。」と力強く宣言した。
『2009年春以来』
聖地を踏むのは、2009年の春以来。
金光大阪との打ち合いを11対10の延長逆転サヨナラで制した。この年の開幕試合は、今でも語り草である。この時はOBの中山隆幸監督だった。
主砲日向は、「全国の選手たちと渡り合えるよう、自分たちの強みの打撃に磨きを掛けて行く。」と。
春夏合わせて20回目となる節目の晴れ舞台で大暴れしたい倉敷工。
『倉敷工13年ぶり春』
『攻めたぎる野球をやる』
校長室では、午後3時から栗田武治副校長が、出場校発表のインターネットでのライブ中継を見守った。
約40分後、大会本部から出場決定を知らせる電話が。「ありがたく、お受けします。」
その後、選手たちが待つグランドへ移動。
「コロナの中で活動が制限される中、精一杯頑張った結果。甲子園で活躍される事を期待します。」と激励した。
主将の福島は、「最後まで選ばれるのかわからんかったが、選ばれてうれしい。
甲子園は先輩たちが目指してきた場所。
出場できるという好機を生かして攻めたぎる野球をしたい。」と力を込めた。
『号外を読み実感沸く』
選抜出場決定を報じる毎日新聞の号外500部が届けられた。
マネージャーの加藤優は、「号外を見て『決まったんだ』と改めて実感が沸いた。」
と喜んでいた。

 

出場決定を報じる号外を見て喜ぶ、女子マネージャー。

出場決定を、帽子を投げ喜ぶ倉敷工ナイン。

喜ぶ、倉敷工ナイン。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」はありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送はありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会