小山 稔物語
栄冠は君に輝く。 全国高校野球選手権大会の唄。
「 雲は湧き 光あふれて・・・・ 」
1948年に発表された。1948年の学制の改定に伴い、さらにこの時の大会が第1回大会から数えて30回めの節目の大会であった事から、主催者の朝日新聞社が、新しい大会歌として、全国から詩の応募を募った。応募総数5000以上の中から最優秀に選ばれたのが、元高校球児の 加賀大介氏 が作詞したこの【 栄冠は君に輝く 】だった。
第50回全国高校野球選手権大会。
1968年8月9日から8月22日まで開催。
球史半世紀を祝う記念大会として開催された。開会式に、皇太子夫妻を招いた。
45都道府県から各1校。北海道は南北から各1校。さらに、米国の統治下にあった
沖縄から、1校を加え、48校が甲子園に集った。
昭和43年8月9日。倉工ナインは、開会式直後のオープニングゲームに登場。
文部大臣の始球式の横に立つエース小山。そして、エース小山が投球練習を開始しようとした時、マウンドの小山の元から、掛け声とともに、各ポジションに走るナイン。
1回戦 倉敷工 5 - 1 享栄 小山4勝め
倉工は9安打の中、二塁打2本、三塁打1本に盗塁4個を決めて、快勝。
2回戦 倉敷工 8 - 0 千葉商 小山5勝め
倉工は、初回4点、五回に3点。打っては16安打した。しかし、千葉商の左腕今井投手に、9三振を喫する
倉敷の商店街では、不思議な現象が起きた。白壁の町は、倉工の試合時
商店街から、人影が消えたのだ。町中は、テレビにクギづけ。勝利に湧く倉敷の町。
そして、最後の夏。肩の痛みこらえ投げ続ける、エース小山。
倉工ナインは、大優勝旗に向けて突き進む。
つづく 随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせたく、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい
参 考
瀬戸内海放送 「 夢 フィールド 」
山陽新聞社 「 灼熱の記憶 」
協 力 小山 稔氏