「 一年生大会の時は、中山先生が良くノックをしてくれましてね。大会試合の時は
和泉先生が監督として、采配でした。とにかく無我夢中で必死で頑張りました。
大会に入ると、試合ができるという喜びがありましたね。もう、怖い物知らずでした。」
こう語るのは、内野手 西川 剛正。現在は、倉敷工野球部コーチ。
この一年生大会は、一年生で退部するのを防ぐと共に、一年生全員が、どこかで
出場する事を趣旨としている。また A、B の2ブロックに別れていて、各ブロックの
優勝チームが、 優秀校 として表彰されるものである。決勝戦は、行わない。
平成6年県一年生大会で、 倉敷工 は その優秀校 となる。
倉敷工 8 -1 作陽
倉敷工 12 - 1 東岡山工
倉敷工 14 - 1 玉野
決勝 倉敷工 13 - 3 玉島商
暗く長いトンネルが続いていた 倉敷工。ここに来て、やっと出口が見つかりかけた
平成6年。この大会の主戦投手は、 中原 俊博。右打者に対し、インコースに
ナチュラルシュートがあり、インコースに投げ切れる投手。そして、アウトコース低めに
決まる、 伸び 切れ があるストレートが持ち味。和泉監督は 『 そこそこは
できるチームだなと感じました。手応えを感じましたね。 』
こうした中、 部長、監督 を補佐し支えて行く 二人のOBコーチがいた。
つづく 随時掲載
お願い 本文に迫力を持たせたく、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい
参 考 山陽新聞社 「 灼熱の記憶 」
協 力 和泉 利典氏 「 元 倉敷工業高校野球部監督 」
中山 隆幸氏 「 前 倉敷工業高校野球部部長 監督 」
西川 剛正氏 「 現 倉敷工業高校野球部 コーチ 」