平成7年夏。県大会ベスト4。準決勝で、春の選抜甲子園に出場した 関西 と対戦。
全国的にも知られ、高校生離れした球威を誇る 左腕エース吉年投手 に対し
6点を叩き出した 倉工打線。 しかし、最後まで粘りきれず 6 対 7 の逆転負けを
喫す。この負けを、明日に繋げたい 倉敷工。運動能力抜群の 北條 西川。 特に
西川 のシャープなバットスイングは、光るものがある。打撃が良く、バントもうまい 坪井。
強肩で、捕手 内野手 もできる 福原。これら、2年生からの出場メンバーが、持ち味
に磨きをかけ、チーム力は着々と向上した。迎えた平成8年。平成6年県一年生大会
で、優秀校に輝いたメンバーにとって、勝負の年となる。この平成8年 和泉 と 中山
のコンビは、他校に先駆けて、画期的な事を起こす。まずは、メンタルトレーニングの導入。
あらゆる事を想像しての、トレーニング。このメンタルトレーニングが、後で大きく役立つ事
になる。次は ナイター戦。夏の県予選において、ベンチに入れない 3年生 の選手同士
が、ナイターで試合を行うもの。スコアーボードをフル活用し、場内アナウンスをつけ
ベンチ入り予定選手は、チームメイトへの応援に熱が入る。さらに、応援団 ブラスバンド部
も登場し、白熱した 応援合戦 が繰り広がれる。この映えある、第一戦は、倉敷市営
球場で、 倉敷商 と実現し、 1 対 0 で 倉敷工 が勝利を飾った。このナイター戦
が、チームの 団結力 を生む。ナイター戦は、現在でも、 倉敷マスカット球場 で
行われている。 和泉 と 中山 のコンビの画期的な事は、さらに続く。
つづく 随時掲載
お願い 本文に迫力を持たせたく、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい
参 考 山陽新聞社 「 灼熱の記憶 」
協 力 和泉 利典氏 「 元 倉敷工業高校野球部監督 」
中山 隆幸氏 「 前 倉敷工業高校野球部部長 監督 」
西川 剛正氏 「 現 倉敷工業高校野球部 コーチ 」