春風爽快 キセキの春 9

(2008年)岡山県秋季大会は、ギリギリの4位校として中国地区大会に進出の倉敷工。中国地区大会の開会式は、地元倉敷マスカット球場で開催された。岡山県からは、作陽、玉野光南。倉敷、倉敷工が出場。
入場行進では倉敷工が最後尾での行進であったが、ナインは声を掛けあって力強い行進を行った。
ここで、倉工ナインを当HPが独自で見た目を紹介する事にする。
新チーム発足時は、投手力が懸念されていたが練習試合、岡山県西部地区予選を通じて二人の投手が台頭。二枚看板が誕生した。主戦投手山崎主記は、最速135キロの速球に加えシュートフォークを織り交ぜ打たして取る。控えの早藤達哉も持ち前の制球力とキレに変化球を交ぜ打たせて取る。この山崎と早藤がチームを引っ張る。両右腕の継投が目立つが、二人とも完投能力がある。
各打者は、早いカウントから好球をフルスイング。中でも俊足巧打の切り込み隊長の頼宏樹。スイングスピードの速い三村延寛。三村は、闘志を内に秘める。長打力が目を引く三木太知。三木は、将来性の豊な選手。また、下位打線もしぶとく選球眼のいい選手がずらりと並ぶ。
機動力、小技も使えエンドランスクイズ等の攻めは多彩。
守備は、強肩捕手頼。フットワークのいい遊撃手三村。二塁手三木。守備範囲の広い外野手井上裕太。井上は、プッシュバントもうまいバントの名手。OBコーチ神土秀樹、総監督として、監督中山を支える和泉利典。そして監督中山隆幸。この【三本の矢】。三本の矢はスピード重視を徹底。併殺の練習を重点的に行った結果、内野の打球処理が早くなり送球も安定。スピード重視の指導がここに完成しつつある倉敷工。
上昇気流で迎えた中国地区大会だった。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」

春風爽快 キセキの春 8

春風爽快キセキの春8

(2008年)岡山県秋季大会の結果
倉敷工10-0共生(6回コールド)
倉敷工5-4関西(延長10回)
準決勝倉敷工8-12玉野光南(延長10回)
三位決定戦倉敷工6-9倉敷
中国地区秋季大会へは、今回地元開催のため、県4位校までが出場。
倉敷工は、県4位校として中国地区大会に、滑りこんだ。
この、中国地区大会は、来春の選抜甲子園への重要参考資料でもある。

VS共生
ファーストストライクは、迷わずフルスイング。13安打10得点で、六回コールド
勝ちを収める。「倉工は、でえれえ打つなあ。」スタンドの、あちらこちらから声が聞こえた。打った打球が面白いようにヒットになった。
共生戦を見た、ある高校指導者は、うなった。

VS関西
勢いが出た。二回を終え、0-4。ベンチで、意気消沈する選手をにらみつけ、監督中山隆幸が、活を入れる。
「終盤、必ずチャンスがある。絶対あきらめるな。」
我に返った倉工ナインは、そこから巻き返し、八回に同点とし延長10回
5対4で勝つ。『気持ちで、負けそうになったけど、みんながむしゃらに
プレーをしました。』と、主将頼宏樹。
チームに、一体感と、自信が芽生え始めていた。
準決勝入りしたため、中国地区大会への出場権を得る。
しかし、準決勝三位決定戦とも、2連敗。この、2連敗したことで、中国地区大会に向けて、逆に新たな課題が、見つかった事であろう。
それは、投手力の整備が、急務ではなかろうか。
がんばれ倉工勝つぞ中国地区大会

つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」