10月26日、プロ野球のドラフト会議で、中日から福島章太投手が4位指名を受けた。 倉工からのプロ入りを報じる地元紙山陽新聞の記事をご覧ください。 倉敷工・福島投手は中日4位指名 プロ野球ドラフト会議 倉敷工・福島投手が中日4位指名 「一流選手へ一歩一歩」
月別アーカイブ: 2020年10月
春風爽快 キセキの春 24
流れ変えた背番号11早藤達哉投手。
金光大阪210 120 003 001 10
倉敷工 100 301 013 002 11
敗色濃厚だった流れを変えたのは、「背番号11」だった。
九回、3点を奪われなおも二死一塁。制球に苦しむエース山崎を継ぎ、マウンドへ向かった。
「相手の勢いを絶てばチャンスはある。」
いきなり、安打を浴びたものの、追加点を与えず3点差で裏の攻撃へ繋げた。
流れは、自らのバットで引き寄せた。九回、無死一塁三塁。
甲子園での初打席。足の震えが止まらない。バットを、何度も振り「つなぐバッティング」と、書いた左手袋に目をやって、右打席に入った。
中山指揮官から、【決めて来い】と言われ1球目から思いっきり振った。
初球の内角ストレートを、叩きつけ、三遊間のど真ん中を抜き、レフト前ヒットで、1点を返した。この一打が、同点劇の、呼び水となり、試合は延長戦へ。息もつけない攻防が、始まった。
十回以後は、我慢の投球。十一回には、二死二塁三塁から、四球を出し、二死満塁のピンチを、次の打者を平凡なレフトフライでしのいだ。
十二回に、センター犠牲フライで、勝ち越されたが、1点差で、踏ん張った。
延長の3回で4安打2四球と走者を許したが、1失点。
劇的な幕切れをお膳立てしたのは、この『粘投』だった。
チームを救った右腕は、仲間の祝福の中ではにかんだ。
指揮官は言う。「早藤と、心中するつもりでした。」
三塁側倉工応援アルプススタンドを、盛り上げたのは、倉敷工吹奏楽部。
玉島商からの友情応援18人。倉工OB8人を加え、総勢40人に膨らんでいた。
テンポの良い、(サウスポー)等で盛り上げ、ほぼエンジ色一色のスタンドの中、赤と緑のメガホンが大きく揺れ、大歓声を響き渡らせチームを後押しし、激的なサヨナラ勝ちに、繋げたのだった。
次の、2回戦の相手は、中京大中京。実は前回34年前、昭和50年選抜の開幕試合で対戦し、倉敷工が16対15で勝利している。
次回、春風爽快25号でその時の試合を振り返ってみたい。(当、HP。カテゴリーの中、風雲の奇跡涙の甲子園を参照して下さい。)
9回裏倉敷工1死一、二塁7、山形が右翼線三塁打を放ち9-9の同点とする。
12回裏倉敷工2死一、三塁、日下の右前打で三走・三村が生還し11-10でサヨナラ勝ち
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
岡山県秋季高等学校野球大会 三位決定戦
来春の選抜甲子園の、重要参考資料となる中国地区大会。
中国地区大会に行くのは岡山から3校。
その三位決定戦が行われ、学芸館に敗れ残念ながら5年ぶりの中国地区大会出場にはなりませんでした。
倉敷工 210 000 301 7
学芸館 102 006 001 9
学芸館、6回に長短のヒットで6点を上げる。この6点が倉工にとって痛かった。
倉工は、1回開始のサイレンの中1番岡田がレフト前。
2番岡田が送りバント。
3番松本は、サードフライ。
4番村中は、低めの球をうまくセンター前に打ち返し、まず1点。
5番坂元は、レフト前ヒットで二死1塁2塁。
6番難波は、ライト前に弾き返し、2点目を上げる。
7回表、無死満塁のチャンスを迎える。ここで、3番松本、レフト前ヒットで1点。
4番村中、セカンドライナーで1塁へ転送され、二死となる。
5番坂元、センター前ヒットで2点。
合計6点を上げる。
先発した水田は、直曲球のコンビネーションが持ち味だが、制球に苦しんだようだ。
2番手多々野は、点差もあり開き直りが好投を生んだ。
倉工には、好素材の選手が多く来年の春の県大会、夏の県予選が楽しみである。
将来性豊かな投手多々野。強肩捕手の松本は打撃もいい。打撃の良い村中。内野手岡田。外野手で、1年福島は投手もできそう。
来年、夏。ぜひとも、甲子園に行ってもらいたいものだ。
がんばれ倉工 来年の夏は行くぞ倉工野球部
令和2年度岡山県高等学校野球大会 準決勝
5年ぶりの、中国地区大会を目指しての 準決勝。
古豪対決となった対関西戦でしたが、5対9で敗れ、明日の三位決定戦に臨む事になりました。
倉敷工 020 000 030 5
関 西 011 003 13× 9
倉工投手陣の不調が響いた。
打撃は5点を取ったので、まずまずといったところか。
2回の2点は、一死後、6番難波が四球。
7番多々野が送りバント。
8番水田レフト前ヒットで、1点。二死1塁2塁。
1番岡田センター前ヒットで1点。合計2点。
8回表。一死2塁からピンチヒッター坂元のセンター前で、3点目。
1番岡田四球で、二死1塁2塁。
2番宗岡レフトオーバーの2塁打で、この回3点目で合計5点を上げる。
関西、7回の1点が、倉工にとって大きい。
明日の、三位決定戦は、投手陣の整備が急務だろう。
春風爽快 キセキの春 23
「緊張感を、力に替えろ」
中山監督のゲキが、飛んだ。
第81回選抜高校野球大会。開幕試合。
金光大阪 210 120 003 001 10
倉敷工 100 301 013 002 11
倉敷工オーダー
捕 頼
中 井上
遊 三村
二 三木
一 日下
三 内山
投 山崎
投 早藤
右 山形
H右 内田
左 岡田
代走 池田
左 山本
4回裏。3点差を追う倉工は、3番三村が2死二三塁から左越えに3ランを放ち、4対4の同点に追いつく。積極果敢な攻めと粘り強い守りで、先行する金光大阪に食らいつく倉工。「諦めるな。」「どんな事があっても諦めるな。」中山監督の檄が聞こえて来る様な熱戦が続く。
6対6で迎えた9回表。金光大阪は、3本のヒットと、悪送球を絡め決定的ともいえる3点を奪い、倉工を突き放す。
試合巧者の金光大阪にしてみれば3点は大きい。
だが、倉工は諦めない。
9回裏の倉工。四球出塁の日下が、果敢な盗塁を決めると、内山、早藤、山形の下位打線が3連続タイムリー。土壇場で、3点を奪い9対9の同点。
まだ、1死でランナー山形が三塁に残る。
打者山本の場面。倉工ベンチは、スクイズで勝負に出るもホームのクロスプレーで主審の「微妙なアウト判定」があり延長へ。
延長12回、再び試合が動く。
この回、1点を奪われた倉工は、相手エラーと、2番井上の絶妙のプッシュバント。
3番三村のセンター前ヒットで1死満塁。
ここで、ヒットのなかった4番三木が、気持ちで一二塁間を破ったタイムリーで同点。
5番日下は、外角高めのストレートを完璧に捕らえライトへヒットを放ち劇的な、サヨナラ勝ちを収めた。
力を出し切って戦った両校。
歓喜に湧く、倉工応援アルプススタンド。地鳴りのような歓声が響き渡った。
歓喜のあまり涙を流す女子生徒。これは、34年ぶりの執念か。
そして、選抜34年ぶりに、肩を組んで校歌を歌ったのだった。
延長12回裏倉敷工2死一、三塁、日下が右前へサヨナラ打を放つ
劇的なサヨナラ勝ちをおさめ。春34年ぶりの校歌を大合唱する倉敷工応援席
開幕試合を逆転サヨナラで制し、大喜びで応援席に向かう倉敷工ナイン
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして一部を引用しています。)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
令和2年度秋季岡山県高等学校野球大会 準々決勝
準々決勝の相手は、複数のプロ球団が注目する、今大会屈指の好投手を擁する玉野商工。倉工は、簡単には打てないことが予想されていました。
しかし、少ないチャンスをものにした倉工が、2対0で勝ち準決勝に進出。
あと一勝で中国地区大会出場となりました。
倉敷工 000 010 001 2
玉野商工 000 000 000 0
投手戦が予想されていた。先取点を、取った方が勝ちという様な試合。相手投手の立ち上がりを攻めたい倉工。
5回、9番城内が、四球で出塁。そして、盗塁を決める。
1番岡田が、レフト前ポテンヒットで先取点。
9回は6番難波レフト前ヒット。7番多々野のセンター前ヒットで、2点目。先発水田は、立ち上がりこそ変化球の制球力に苦しんだが、徐々に調子を上げバックのダブルプレイにも助けられての完封勝利。相手投手から、先取点を取れたことが大きい。