がんばれ 倉工軟式野球部 祝 全国大会出場 4 最終回(VS中京)

第70回全国高校軟式野球選手権大会が、兵庫県明石トーカロ球場と姫路ウインク球場で、開幕した。
史上初の4連覇を目指す中京。過去32回を誇る松商学園など全国から16校が出場。日本一を目指し、熱戦を展開する。

『高校野球の夏は、終わっていません』
開会式で、早大学院主将が「まだまだ高校野球の夏は、終わっていません。ここにいる全員で、軟式野球の存在感を全国に示し、勇気を与える大会にする事を誓います。」と、選手宣誓した。

『倉敷工初戦敗退』
3年ぶり10度目出場の倉敷工は4連覇を狙う中京に0対10で敗れた。
曽川、村上の左右両エースをはじめ、4投手が13安打を許し、打線も4安打に封じ込まれた。
倉敷工 000 000 000 0
中 京 230 101 03X 10

(倉)曽川、村上、岡村、小田―三輪
ボーク岡村

ピンチで、マウンドに集まる倉敷工ナイン

倉敷工の完敗。先発曽川が、一回に適時内野安打と野選で2点を先制される。
二回途中5失点。継投した村上ら3投手も、毎回得点圏に走者を背負いリードを広げられた。打線は4安打。三回以降は無安打。二回、福永、三輪の連打で作った1死満塁の好機を生かせなかったのが痛い。
『実力が足りない』と主将
大会4連覇を狙う中京に、歯が立たない。
中京に、10得点完封負け。
「実力が足りなかった。それが、点差に出てしまった。」と主将三輪。
軟式野球特有の「叩きつける打法」に苦戦した倉敷工。
一回裏、1死一三塁で、三塁方向に高く弾まされ先制を許す。二、六、八にも、高いバウンドの内野ゴロの間にホームを許し、遊撃手岩崎は「わかっていても、防ぎきれなかった。」
二回、1死満塁の時、併殺での0点が痛かった。
3年ぶりの全国大会は、厳しい結果となったが、東中国大会2試合でタイブレークで制すなど、粘り強く勝ち上がった倉敷工。
「県大会でも勝ちきれなかったチームが、ここまで成長できた。」と三輪。
全国大会10度の出場を誇る伝統校は苦い敗戦を糧に来年も日本一を目指す。

がんばれ倉工
負けから学べ倉工軟式野球部

がんばれ 倉工軟式野球部 祝 全国大会出場 3 (激励訪問)

第70回全国高校軟式野球選手権大会に3年ぶり10回目出場の倉敷工軟式野球部に、8月18日おいまつ会(役員のみ)が激励訪問を行いました。
訪問においては米30キロが、軟式野球部三輪悠斗主将に手渡されました。
おいまつ会を代表して、日下誠会長が「ぜひ、全国制覇してください。このお米を食べて、より一層の元気、パワーをつけてください。おいまつ会も応援します。」と激励。
三輪主将は「相手は強いですが、必ず勝って、日本中をびっくりさせてやります。」と力強い言葉がありました。

『名監督が代行』
倉工硬式野球部を率いて、甲子園で7試合を戦い4勝を挙げたOB和泉利典氏が監督を代行する事になりました。甲子園4勝は、倉工歴代第2位の記録です。
本当に、耐えて耐えて勝ち取った甲子園出場でした。この日、倉工グランドには和泉監督代行が、ノックを行っていましたが、そのノックは、当時と変わらない【熱いもの】がありました。
(現、星野監督が公務のため不参加に)

軟式野球部と、おいまつ会役員。倉敷ケーブルテレビが、取材に。

おいまつ会を代表して日下誠会長が、挨拶しました。

お米の説明と激励する守屋企画委員。

お礼の挨拶をする三輪主将。

挨拶する和泉利典監督代行。

全員で記念撮影。

第70回全国高校軟式野球選手権大会、倉敷工VS中京(東海、岐阜)
8月24日(日)第2試合14時30分
姫路ウインク球場
(JR姫路より、タクシー10分)
中京は、大会4連覇を狙う強豪校
応援には、「おいまつ会帽子」を着帽してください。

がんばれ倉工
目指せ全国制覇
倉工軟式野球部

がんばれ 倉工軟式野球部 祝 全国大会出場 2

第70回全国高校軟式野球選手権大会に3年ぶり10回目出場の倉敷工。
倉敷工は、8月24日(日)第2試合で強豪中京との対戦が決まっている。
【大会応援要領は、倉工HP参照】
『粘り強い倉敷工』
『紙一重の激戦を制す』
3年ぶり10回目出場倉敷工先手必勝で、岡山大会を突破した倉敷工に「粘り強さ」が見える。
先制点を献上しながら2日連続の延長タイブレークを制した倉敷工が、10度の栄冠を勝ち取った。

3年ぶり10回目の優勝を決めサヨナラ打の山本「右」に駆け寄る倉敷工ナイン。

中国大会決勝戦
息詰まる投手戦の幕切れは、1対1で迎えた十回裏。一死満塁で今大会無安打の山本が、右打席に立つ。初球スクイズを外され、三走岩崎が挟殺される。
「ここで決めてやる。」山本は、外角の変化球を逆方向に打ち返し、歓喜の渦に吸い込まれた。
得点圏に計8度走者を背負った投手陣も実に我慢強かった。前日に、100球を投じたエース左腕曽川が、最小失点でしのぐ。リリーフした村上はピンチに動じる事なく、外角低めを丁重に突き追加点を許さなかった。
昨年秋の中国大会は、準決勝敗退。
春は、県大会で散った。
紙一重の激闘を潜り抜け、ようやく手にした3年ぶりの全国切符。
「1点の重みを感じながら、全員野球で戦う。」と主将三輪。
『先輩の背中が』
一戦必勝を積み重ねた倉敷工。
前回(22年ぶりに)4強入りした先輩の背中が見えてきている。
中国大会の2日間、倉工吹奏楽部や硬式野球部(全員)をはじめ、保護者卒業生など、大応援団が、倉工応援スタンドを埋め尽くしていた。
がんばれ倉工
目指せ全国制覇
倉工軟式野球部

がんばれ 倉工軟式野球部 祝 全国大会出場

第70回全国高校軟式野球選手権大会に中国大会決勝で、倉敷工が矢掛との岡山対決を 2対1 のサヨナラで制し、3年ぶり10回目の、本大会出場を決めた。

【岡山県大会】
倉敷工6―1関西
倉敷工300 000 102 6
関 西000 010 000 1

決勝 倉敷工6―1井原
倉敷工003 000 102 6
井 原110 100 001 1

【中国大会】
倉敷工4―3八頭
倉敷工003 000 000 1 4
八 頭110 100 000 0 3
(延長10回タイブレーク)
「倉」小田、曽川―三輪
三塁打 岩崎
二塁打 大森
倉敷工は、延長10回に岡村のスクイズで勝ち越す。五回以降続いた膠着状態に倉      工が、終止符を打った。3番打者の意地が試合を決めた。
延長10回タイブレーク、走者2人。
先頭の岩崎が、四球。1死満塁。ここで岡村が、3球目をスクイズ。決勝点をもたらす。

10回表、倉敷工1死満塁。岡村が、投手前にスクイズを決め
4対3とする。

決勝 倉敷工2―1矢掛
矢 掛010 000 000 0 1
倉敷工000 000 100 1 2
(延長10回タイブレーク)
「倉」曽川、村上―三輪
二塁打 岡村

倉敷工は、左右の二枚看板が計9安打を浴びながら、1点に押さえる。
先発曽川が、5回1失点。救援した村上も5回無失点。4安打の倉工打線は、少ない好機を逃がさなかった。0対1の七回 。
山田、岡村の連続単長打で 追いつき、十回は、山本の右前打で、勝負を決める。

熱闘甲子園 今昔物語84 栄光の足跡 72(倉工の3元号5最終回)

第94回選抜高校野球大会

【大会期間】
2022年3月18日~3月30日

【倉工の3元号】
甲子園。甲子園。甲子園。
昭和、平成、令和の各時代にドラマを残し地元で、「倉工」と称される伝統校にまたがる逸話の数々を振り返る。
今回が、その最後。次回から、第94回選抜物語の続きとする。

『伝統のDNAを受け継ぐ』
平成15(2003)年、夏の甲子園一回戦。
台風接近の中で行われ、強打の駒大苫小牧を相手に、エース陶山大介が、9安打4四死球と乱れた。
四回裏、0対8でなおも2死一三塁。
さらに、ここで大豪雨に見舞われグランドは、池の様になり、降雨ノーゲームに。翌日の再試合は、倉工が5対2で快勝したが、そこにも、知られる物語がある。
「甲子園は、水はけがいいので、ノーゲームになることは、全く考えていなかった。」と、当時の部長中山隆幸は振り返る。
監督の和泉利典と、二人三脚で育てたチーム。
点を入れなければ、倉敷に帰れないと、ベンチで攻略法を一心不乱に考えていた。
「強まる雨を気にする余裕は、なかった。」と、中山。
そんな時、急に大会役員に呼ばれ、再試合が告げられた。

再試合を終えて、健闘を讃えあう倉敷工と駒大苫小牧の選手。

宿舎に帰ると、【再試合の心構え】【戦略】など、計4時間の異例のミーティングを行った。
「再試合は、相手に失礼のないよう好ゲームにしよう。」と、心を整えたのだった。
それこそが、勝利を手中にしていた対戦相手に、敬意を示す最善の道だと考えた。
勝敗を超えた人間味は、名将小沢馨から後進の指導者らにも、確実に伝わっていた。

つづく
随時掲載

お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。

参考
毎日新聞
朝日新聞「バーチャル高校野球」
山陽新聞「灼熱の記憶」
(注)現在、「灼熱の記憶」は、ありません。
瀬戸内海放送「夢フィールド」
(注)現在、「夢フィールド」の放送は、ありません。

協力
和泉利典(元、倉敷工業高校野球部監督)
中山隆幸(元、倉敷工業高校野球部部長監督)
岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会
岡山県立倉敷工業高等学校おいまつ会