久しぶりに、当HPが、倉工グランドに、立ち寄ってみた。驚いた。びっくりした。
何がびっくりしたか。それは、選手の体格が、大きくなっていた事。思わず、監督中山隆幸に、話しかけた。「みんな、大きくなったなあ。」久しぶりとはいえ短期間での事。何が、そうしたのだろうか。「練習が、終わったら、まずは、食べる事。」中山の、声が響く。選手は、女子マネージャー二人が、どんぶりに盛ってくれたご飯に駆け寄って来る。ふりかけを、かけただけだが、みんなおいしそうにほおばる。約3時間の練習後に、見られる光景。他校に比べ、小柄だった倉工選手。「体格の違いからくるパワー不足は、明らか。」と部長を13年間も努め、2度の夏の甲子園を経験した中山は言う。中山は、スポーツ栄養学を受講。「練習後、すぐに食べる事が良質な筋肉作りに、繋がる。」と中山。粉末のプロテインを取るチームもあるが「ご飯を、しっかり噛んで食べる。選手として、身体を大きくする事。食べる事の大切さを学んでほしい。」
狙い球を決めて積極的なフルスイングがチームのモットー。打撃練習を見ながら指揮官は「スイングが力強くなってきた。打球に鋭さが増し、飛距離も出て来ている。」と。
指揮官の(食育)にも通じる指導は、選手に意外な変化をもたらした。
ある選手の母親が言った。「間食や好き嫌いをしなくなり、送り迎えをする時小さな声で【ありがとう】と言ってくれるようになった事がうれしくて。」
体格だけでなく心のたくましさも感じさせていく倉工選手。
確かな足取りで、新化して行く倉敷工。
こうして、迎えた(2008年秋)岡山県西部地区予選だった。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」