部活動訪問 陸上競技部

おいまつ会による、部活動激励訪問を実施しています。
今回は、5月21日(土)倉敷運動公園陸上競技場を、ホームグランドにして練習をしている陸上競技部を訪問させて頂きました。部員数は、40人。(うち女子部員2人、女子マネージャー3人)
陸上競技部は、県外チームと合同練習を積み重ねると共に、県外のあらゆる大会に出場して腕を磨いています。その結果、毎年国体やインターハイに出場し、好成績を上げている強豪チームです。
また、強いだけでなくボランティア活動にも参加し、地元の方々からも愛されているチームでもあるのです。
訪問団が、陸上競技場に入ると、長谷川昌弘監督以下、全選手が出迎えてくれました。
「おはようございます」明るく元気のある挨拶は気持ちのいいものです。早速、おいまつ会を代表して生田岩雄副会長が激励の挨拶を行いました。その後、スタンドから練習を見させて頂きました。
「ももの、上がりが普通の人とは違うなあ」。「全身のバネがすごいなあ」。次から次へと、感想が出ます。
こうした中、スタンドの最前列で熱い視線を送るOBがいました。その方は、陸上競技部OB会事務局長の、三好修一さん(43年3月卒)。三好さんは、岡山県大会や中国大会など、欠かさずチームに帯同して声援を送る熱いOBでもあります。「全ての種目で、全員が自己ベストを更新してほしい」と、熱いエール。
また、陸上競技部OB会は、応援用の横断幕を寄贈。力の入れ方が伝わって来ます。
副主将の、日浦幹太君(M3B)は、「チームはいい雰囲気です。目標は、岡山県総合優勝です。
そして、800メートルで優勝をして、表彰台の一番高い所に上がる事です。」と、力強く語ってくれました。
玉野光南時代、全国制覇という実績を持ち、高校陸上界では、第一人者の呼び声が高い長谷川昌弘監督。その長谷川昌弘監督の指導と、熱いOBから応援を受けている選手諸君は幸福者だなあと、感じた次第です。どうか、これからも長谷川昌弘監督の言う事をしっかり聞いてまた、信じて頑張って下さい。おいまつ会も、応援しています。

がんばれ 倉工
走れゴールへ 倉工陸上競技部

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昭和36年のドラマ7

1961年夏、第43回大会、大会3日目第3試合。
倉敷工業 対 報徳学園の試合は、両チームともに壮絶な戦いになって行くのである。
それでも、松本は「森脇を、森脇をおねがいします。」と指揮官小沢に必死に懇願するのであった。
すると、指揮官は「では、打って来い。森脇が投げられる状況を、お前が作って来い。」と。
こうして試合は、0 対 0のまま延長戦に突入。ここで、3塁側倉工アルプス席を見てみよう。

学生服を着て、鉢巻きをして両足を大きく横に開き、膝を90度に曲げて、握りこぶしを作り、左右交互に突き出している男子リーダー。女子生徒は、リズムに合わせて手拍子をして応援をしている。

こうして迎えた延長11回表倉工の攻撃。一死から2番中村が四球で出塁する。3番槌田の当たりは平凡なショートゴロ。当然Wプレーのケースだったが、二塁に投げた球がそれて、ライト方面に転がった。
それを見た中村は、一気に三塁に行き、一死一塁三塁。ここで、3安打をしている鎌田が打席に入る。
報徳学園沢井監督は、敬遠を指示し、一死満塁策を取った。ここで、5番松本が打席に入る。
松本は、第一球をフルスイング。その瞬間甲子園がどっと沸いた。打球は低いライナーでレフトの頭上を越えて、外野フェンス直撃の二塁打となり、中村と槌田が生還。倉工2点の先取点を上げる。ここで小沢にとって、今でも脳裏に焼き付いて離れられないシーンが展開されるのである。「二塁打を打った松本が、なんと二塁ベースの上に正座をして、両手を合わせて (監督さ~ん) と呼びかけた松本の姿に私は、心が震えました。」と。このシーンを、外野手の三宅は、ベンチから見ていて、鮮明に覚えていた。
「松本が、こうやって、こうして座って、(ワシが打ったんだから、文句はなかろうが)と言わんばかりのような感じだった。そして頼むから森脇に代えてくれ。と言うような松本の姿でした。」と言う。
その後、ショートゴロをバックホームした球が高くなり、フィリダースチョイスとなり3点目が入る。ここで左打席の白川が、スクイズを決めて4点目。さらに、永山が三遊間タイムリーで5点目。倉工の勢いはさらに続き、Wスチールまで決めて、6点目が入ったのである。この延長11回表、倉工は一挙に6点。日本中の誰もが「倉敷工業の勝ち」と思ったに違いない。森脇は、ベンチの横で岡田とキャッチボールをしている。この試合を、甲子園の魔物が見ていた。

つづく
随時掲載

参 考

瀬戸内海放送 番組「夢 フィールド」
ベースボールマガジン社「高校野球 不滅の高校野球3」
協 力 岡山県立倉敷工業高等学校硬式野球部OB会

春の県高校野球大会 観戦記

春の、県高校野球大会が23日からマスカット球場等、3会場でありました。
東部、西部、北部の各地区予選を勝ち抜いた16校と、昨秋の8強の24校がトーナメントで対戦しました。この結果、倉工は昨秋に続き、準優勝でした。
初戦は難敵理大附。先発は背番号11の右横手投げ、内山がしり上がりに調子を上げ完投。
荒尾の場外満塁ホームラン等で、6対2の快勝。準々決勝は、昨年夏の甲子園出場の学芸館。
4点差を、7回に5対5の同点に追いつかれるものも、8回9回に地力を発揮して、9対5で勝利。
準決勝は、これも難敵関西。先発の内山が6個の四球を出すものも、8回を5安打1失点にまとめ8対1の8回コールド勝ち。
決勝は、最近力を付けてきた、おかやま山陽。難波、内山、大月の3投手をつぎ込むが、守備が乱れて2対6で敗れてしまいました。
大会前、5人いる女子マネージャーの一人、田中舞央マネ(F科2年)は、「春の県大会で優勝して夏の大会で甲子園に行ってほしいです。負けは考えていません。勝つ事だけを考えています。」と。
また、3年生の選手の父母会が、この度応援用の太鼓を寄贈。その新しい太鼓を用いての応援でもありました。
毎回、試合の前と終わった後も、ミーティングをしている、父母会。力の入れ用が伝わって来ます。「倉工父母会として、節度ある応援をしよう。声援をグランドに送ろう。」と原田訓志会長。また、倉工在学時、硬式テニス部に所属し、岡山県、中国地区を代表して全日本選抜大会に出場経験を持つ、父母会内山秀樹さん(平成元年卒A科)は、「ひたすら一歩一歩勝って行くだけです。」と。こうした中、スタンドの最前列でスコアーブックを手に応援を送る少女がいました。名前は、森本 鮎さん。(中3)小学校の時から倉工のユニホームを着て応援を続けてくれています。また、ご家族の皆様も大の倉工ファンでもあります。「一生懸命頑張っているところが好きです。そして、選手が声を掛けてくれるし、優しいお兄ちゃんみたい。絶対に甲子園に行ってほしいです。」とエールを送っていました。志望高校は、もちろん倉工。そして野球部マネージャーを目指している 森本 鮎さんです。

がんばれ 倉工
夏に光れ 倉工野球部

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