増田葵選手 東京オリンピック 競泳女子800メートルリレー予選
東京オリンピック、競泳女子800メートルリレー予選第1組に増田葵選手が出場しました。
日本代表チームは、五十嵐千尋選手、白井璃緒選手、池本凪沙選手、増田葵選手の順で繋ぎ、記録7分58秒39で予選9位でした。
大願成就 己に勝つ野球 14
倉敷工 猛打で夏切符
第85回全国高校野球選手権岡山大会は、倉敷マスカット球場で決勝が行われ倉敷工が、倉敷高校を降し7年ぶり9回目の夏の甲子園出場を決めた。雨が降りしきる中、両チームとも点を奪い合う熱戦を展開。倉敷工は、前半リードを奪われたが、六回に死力の集中打で一挙7点を挙げ逆転し逃げ切った。
第85回全国高校野球選手権岡山大会
決勝戦
倉敷工002 017 000 10
倉 敷120 200 011 7
倉敷工が、六回一挙7点を奪い逆転した。相手守備の乱れを突き、4安打を効果的に連ね、打者12人を繰り出す猛攻。
追いすがれば、突き放される嫌な展開。加えて強い雨。
「こんなはずじゃない。まずいなあ。」倉工ナインの胸中に焦りと、マイナス思考が増幅しているように見えた。2点を追う六回の攻撃の前、危機を感じ取った和泉監督は、ナインをベンチ奥に集めた。そして「目を閉じろ」と指示。
「倉敷の選手を見てごらん。気持ちよくバットを振ってるよ。」
そして、「信じろ。最後に勝つのは絶対に、君らだ。」
指揮官の叫びにナインはプラス思考を取り戻す。凄まじい気迫で打席に入ると、相手守備が乱れ始める。2四死球と、3適失でまず同点。そして、萩原の2点適時打を口火に、4安打を叩みかけ、7点をもぎった。先発全員安打は、公式戦初めて。
シード校が次々と敗れた『戦国岡山大会』純白とエンジ色の伝統のユニホームは最後まで生き残った。
7年の時を超え、古豪が夢舞台に立つ。そこには、3塁側倉工大応援団の姿があった。「レッツゴー陶山ダンダダダン」「レッツゴー陶山ダンダダダン」大応援団は、全員総立ちでエースを見つめた。倉工が、いや倉敷が涙した平成15年の夏。
そして抱き合った。そして涙して笑った。当HPは、この熱戦を次の【大願成就15号】でも再度振り返ってみる事にしたい。
つづく
随時掲載
お願い
本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
大願成就 己に勝つ野球 13
2003年(平成15年)7月29日
第85回全国高校野球選手権岡山大会決勝。
決勝の朝。倉工ナインは、早くから倉工第2グランドに集合していた。また、多くの報道陣も集まっていた。
一連の練習の後、主将の須田洋光がナインを集合させた。「今日は、決勝だけどいつも通りで行こう。自分に勝つという事だけ考えて。あとは、挑戦者。自分ができる事をしっかりやって、笑顔でしっかり楽しく、野球をやろう。」と訴えた。バックネット裏には、OBで甲子園97イニングを、一人で投げ抜いた小山稔氏も駆けつけていた。
小山氏は、RSK山陽放送での、高校野球解説者として活躍していた。「決勝に上がってくるチームは、それなりに力があるから。先取点を取った方が有利ですね。」
一方、部室では、マネージャーの一宮周平が、氷をたくさん入れたクーラーボックスに栄養剤を詰めていた。
一宮は、「とにかくチームがベストの状態にして行きたいです。」と裏方に徹していた。
和泉利典監督は、バッティングマシンを低めに調整した。
ボールが、ホームベースに当たるようにセット。決勝の相手倉敷高校尾崎投手の低めへのボールを見極めるためであろう。
各打者は、打席に立って、バットを振らず、ボールを最後まで見る訓練をしたのだった。
元、倉敷工監督の小沢馨氏は次の様に述べた。
「投手はいい。守りもしっかりしている。特に、左打者が非常に勝負強い選手が揃っている。投攻守が揃っているチームは、そう作れません。いいチームを作っています。」
10時30分。倉工ナインを乗せたバスは、倉敷マスカット球場へ向かったのだった。7年ぶり9度めの甲子園を目指して。
つづく
随時掲載
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本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
大願成就 己に勝つ野球 12
準決勝 倉敷工VS関西
関西は、チーム打率4割を超え、一試合平均9点を奪う強打のチーム。この関西打線の前に倉敷工エース陶山大介が仁王立ちした。完全に関西打線を抑え込んだ。
腰に不安のある陶山は、試合開始30分前に腰痛を和らげる飲み薬2錠を飲み、患部に高価な湿布薬を貼り、さらに、座薬を入れてマウンドに上がった。
和泉利典監督は、「物事に動じず、淡々と自分のペースを守る。イメージトレーニングは、必要ないぐらいプラス思考。」と抜群のマウンド度胸を褒めた。
第85回全国高校野球選手権岡山大会
準決勝
倉敷工 100 010 100 3
関 西 000 000 000 0
倉敷工エース陶山が、関西の強力打線を完封した。
制球がさえ、球速140を超えるストレートと、右打者の外角へのスライダーを生かして、9三振を奪い、被安打2に押さえた。
一回、西野の中前打のあと、牽制悪送球や3四死球を得て押し出しで先制。
五回は、3安打で1点。
七回は、先頭打者の陶山が、右翼線2塁打。
一番打者、当たっている西野に倉工ベンチは、送りバントを命じる。
一死3塁。二番大森へ出したサインは、セーフティースクイズ。大森が、一塁線に見事なスクイズを決め、追加点を奪った。試合巧者らしさを見せる倉敷工。
陶山は、「何も考えてなくて、思いっきり投げたのが良かった。外のスライダーが良かったです。」と話した。
この試合を審判長がバックネット裏で見ていた。試合終了後、中山隆幸部長は、本部室に挨拶と明日の決勝の確認に行った。
そこへ、審判長が本部室に戻って来た。
開口一番。「わしは、びっくりした。こんな圧巻なピッチングは初めてじゃ。」
こうして倉敷工は、決勝戦に進出したのだった。
狙うは、7年ぶり9度目の甲子園。二人のコンビは、ぐっと握り拳に力を入れた。
つづく
随時掲載
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本文に迫力を持たせるため、敬称は略させて頂きます事をご了承下さい。
参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の、新聞記事を参考にして、一部を引用しています)
協力
小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
東京オリンピック女子競泳日本代表増田葵選手懸垂幕設置
東京オリンピック女子競泳800mリレー日本代表の増田葵選手(菅公学生服)を応援する懸垂幕が、母校倉敷工業高校の正面に設置されました。
現在、増田選手は母校近畿大学で東京オリンピックに向け調整中と伺っています。
同窓会おいまつ会会員一同、増田選手のご活躍を応援しています。
【大会日程】予定
東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイトより
◆日時: 2021年7月28日(水) 19:00 – 21:30
会場: 東京アクアティクスセンター
〇女子4×200mフリーリレー予選
◆日時: 2021年7月29日(木) 10:30 – 13:10
会場: 東京アクアティクスセンター
〇女子4×200mフリーリレー決勝
〇女子4×200mフリーリレー表彰式
【増田葵選手プロフィール】
東京オリンピック・パラリンピック ガイド オリンピック内定選手一覧より
大願成就 己に勝つ野球 11
倉工のエースと言うものは、常に宿命というものを背負っている。
倉工エースの宿命。エースの宿命。それは、何か。
どんなに、肩や肘が痛くても、最後まで投げ切る事。また、序盤にどんなに打ち込まれても、最後までマウンドを守り切る事。
これが、倉工エースの宿命なのである。
昭和42、43年と春夏4季連続甲子園の時のエースで、黄金の左腕と謳われた小山稔投手。最後の夏。痛みをこらえ投げ続ける小山の力投で倉敷工は春と同じく4強まで勝ち進む。準決勝の相手は、静岡商。
「歯ブラシを口まで持ち上げれなかった。」と。
県下で、ただ一人春夏4回甲子園のマウンドを踏み97イニングを投げ抜いた小山。倉敷工小沢監督に憧れ、倉工の門を叩き、腕も折れよと投げ抜いた小山。小山の、明日なきマウンド。今でも、球場アナウンスが聞こえてくる。
「岡山県代表倉敷工業高等高校。ピッチャーは、小山君。」
(当HP。カテゴリーの中、青春ヒーロープレイバックを参照して下さい。)
昭和49、50年と選抜甲子園に出場した倉敷工。
50年のエースは、剛腕と歌われた兼光保明投手。優勝候補の呼び声が高かったが、2回戦で原辰徳選手を中心とする強打の東海大相模に、0対1で惜敗。この一戦。高熱で、フラフラになりながら、歯を喰いしばり投げ抜いた兼光の姿に小沢監督は感涙。「男の中の男」と賛辞を贈った。
名監督が、甲子園で初めて見せた涙だった。
(当HP。カテゴリーの中、風雲の奇跡涙の甲子園を参照して下さい。)
エースを支えるもの。それは倉工大応援団。しかし、真に支えるものは、別にある。それは、胸にKURASHIKI。背中には倉工のエースナンバー1を付けたユニホームが真に支えるものと思われる。
第85回全国高校野球選手権岡山大会準決勝。
対関西戦。倉工ベンチは、腰に不安が残るエースナンバー1の陶山大介を起用したのだった。陶山の力投に賭ける倉工ベンチ。
時を超えた倉工伝統のエースの継投がそこにある。
つづく
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参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の新聞記事を参考にして、一部を引用しています。)
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小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
激励増田葵選手!菅公学生服本社を訪問
大願成就 己に勝つ野球 10
腰に不安を抱えている倉工エース陶山大介。
今夏の岡山大会の初戦。ウォーミングアップで遠投している時、突然のぎっくり腰になった。「もう、目の前が真っ黒になりましたよ。それで、病院や整体に何度も連れて行きました。」と中山隆幸部長。また、和泉利典監督は、「備前市の方にいい医者がいると聞いたんで、備前にまで行って電気治療もしまして。もう、こちらも必死でした。」
倉工球史に輝く久々の本格右腕。しかし、故障に泣かされる日々。こうして迎えた対岡山南戦の準々決勝だった。
第85回全国高校野球選手権岡山大会
準々決勝
倉敷工 030 002 101 7
岡山南 004 000 101 6
西野、田中が活躍。
「最大の、ヤマ場だった。」と、和泉監督。
西野の3ランで先制しながら、エース陶山が打ち込まれて逆転される苦しい展開。しかし、終盤の勝負どころできっちりと送りバントを決めて得点を重ね、1点差で逃げ切った。
リードされても動じない精神的な強さを見せる。
6回に逆転。陶山は、12安打を浴びながらも完投。
7番田中が5安打。8番萩原が2安打するなど、打順に関係なく攻撃できる力を見せつけた。
次の準決勝の相手は、昨春の選抜甲子園でベスト4の関西。
チーム打率4割3分5厘。1試合平均9点を叩き出す強打の関西。当然ながら、本格右腕対関西打線となる。倉工エース陶山が、どこまで抑えられるかであろう。
腰に不安を抱える、陶山のデキが倉工の浮沈を握る。
つづく
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参考
山陽新聞
毎日新聞
(当時の新聞記事を参考にして、一部を引用しています。)
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小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」
大願成就 己に勝つ野球 9
第85回全国高校野球選手権岡山大会
倉敷工の初戦、対古城池戦を前にしてウオーミングアップをしていた倉工ナイン。エース陶山大介は、遠投で準備をしていた。
その時陶山は、突然のギックリ腰になってしまったのだった。
入学時から脚光を浴びた陶山。倉工球史に輝く久々の本格右腕。
夏の甲子園までは茨の道が続く。故障に泣かされ続ける日々。
しかし、倉工ナインは一層の団結力を示した。
「陶山が、帰って来るまでは、絶対に負けられんぞ。頑張るしかないぞ。」主将須田洋光が呼びかけた。
二回戦
倉敷工 521 031 1
古城池 000 000
5回コールド
集中打と小技。12安打11得点で圧勝。
一回、5本の安打に四死球。犠打を絡ませて、一挙5点を先制。
3投手で、無安打に抑える。
三回戦
倉敷工 000 001 010 2
大安寺 000 000 000 0
エース陶山を温存。清水、赤木の両投手の好投と安定した守備力が光る。
これで、ベスト8進出が決定。ここで、倉工野球部は試合に集中するため、選手全員を市内のホテルに宿泊させたのだった。
これは、外部からの連絡や激励、あるいは声などを一切遮断するため。過去、家庭内の問題が気になり一睡もできずに試合に臨んだ選手さえもいた。こうした事を防ぐため、全員をホテルに宿泊させて隔離し、集中して試合に臨んだのである。
準々決勝の相手は、難敵岡山南。
「最大の、ヤマ場です。」と和泉監督。エース陶山の復調が熱望されていた。
つづく
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小山 稔氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
神土秀樹氏「元倉敷工業高校野球部コーチ」
和泉利典氏「元倉敷工業高校野球部監督」
中山隆幸氏「前倉敷工業高校野球部部長監督」